サムライたちの墓―肝属兼盛　兼寛の墓

写真は　加治木の東禅寺墓地内にある肝付兼盛とその内室、兼盛の息子兼寛の墓です。
　肝付氏は中世から戦国時代に大隅に覇権をとなえた一族で、島津氏の三州統一の前に立ちはだかる戦国大名です。
　この加治木の肝付氏は本家１２代の兼忠の三男兼光の流れになります。兼中の次男で第１３代当主が南朝方として活躍した肝付兼重です。三男兼光は本城の高山城を去り、大崎城に移り島津氏に仕えます。その兼光の嫡男兼固が島津氏から溝辺の地に領地を貰って、大崎から溝辺に移ります。兼固の嫡男兼演の代には、加治木に移ります。その兼演の長男が兼盛になります。兼盛は島津忠良(日新斎)の娘にし姫を室として迎え、兼寛が誕生します。
　大隅高山城の本家の方は、島津貴久の代に島津氏に下り滅びますが、加治木の肝付氏は、秀吉による太閤検地により島津氏領内の所替により、加治木から喜入に移り、江戸時代も生き残っていきます。

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