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安芸武田氏墓所  広島市安佐南区



写真は安芸武田氏歴代の墓です。安佐南区祇園の銀山城山麓にあります。銀山城は安芸武田氏の居城跡です。

 武田氏は甲斐の武田氏が有名ですが、その他に若狭の武田氏、そしてこの安芸の武田氏と大きく三箇所に分かれます。
 安芸国の守護として初期は権威を保っていたものの、周防の大内氏、出雲の尼子氏なとが台頭してくると、凋落していきます。その安芸武田氏衰退の決定打は、1517年の有田中井田合戦において、毛利元就初陣の戦いで毛利軍に破れ、総大将の武田元繁が討ち取られたことです。これでかつての安芸国の守護としての権威は失墜、あとは奈落の崖を転げ落ちる羽目になります。
 1541年の銀山城陥落のとき、時の城主武田信実の遺児が銀山城近くの安国寺に逃れ、一命を取りとめたのが、後の《安国寺恵瓊》ではないかと言われ続けてきました。毛利氏を関が原に巻き込んだ張本人が《安国寺恵瓊》だとすれば、意外なところで安芸武田氏は歴史にかかわっていることになります。

 
関連情報
元就紀行―武田元繁
古城紀行―銀山城跡
武将と古刹―福王寺
武将と古刹―不動院
 
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