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観光度について


このコーナーで取上げている各ページに掲載してある観光度については、現在のところ客観的な数値指標として提供しているわけではなく、私の主観的な判断となっています。今後は何らかの数値的なデータに置き換えていくことを考えています。しかし最終的には観光の価値評価は、個々人の思い入れなどによるものが大きいわけで、それ以外の部分で評価できないものか思案しています。
 現在の観光度の★の数を決める判断材料としては、・トレイ施設 ・史跡までの案内板などのわかりやすさ ・駐車場の問題 ・付近の交通アクセスの状態 ・観光地のパンフレットなどの広報活動 ・手入れの状態 ・関係する人々の意識 ・観光地としての面白さ(かなり主観的ですが) ・食事、休憩などの付随的利便性 などを勘案しています。
 その昔、横井小楠が諸国遊歴の旅に出かけたとき、長州で村田清風に面会した折、村田清風から『なぜ諸国などを回っているのか』と聞かれ、『今後はただ一国のことばかりではなく、来るへき時に備えて諸国の政治の善悪を視察しているのだ』と応えると、『それではどうして他国の政治の善悪などすぐにわかるのか』と突っ込まれると次のように即答します。『その国の武士の様子を見れば、その国の士風はわかるし、町屋を見ればその国の経済の善悪はわかる、農民をみれば仁政が行われているかすぐにわかるものだ』というような趣旨のことを言っています。
 よそ者としての私のような観光客に対して、どのように対応してくれるのか、地元の人々がどのように感じているのか、地元の人に道を尋ねたり、道路端の店に入り、人々の世間話に聞き耳を立てたりしていると、表からだけではわからない、地元の雰囲気というものを感じ取ることができます。また昔ながらの伝統に対する地元の人々の思い入れなども推測したりします。私の主観的な評価の中には、そのようなところから得ることができた評価も入れてあります。堺屋太一氏がどこかで述べられていましたが、観光というのは、結局地元の人々の協力がない限りダメだというようなことを、いろいろなところを巡って感じます。地元に対する関心、それが郷土愛なのかもしれません。★の数を気にされる方には、そのことを付け加え、私の思い入れとでもお考えいただいて結構です。

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