毛利元就の中国制覇は、元就の家臣団なくしてあり得ない。 元就の家臣団編成は、元就の勢力拡張のプロセスで変遷していきますが、ここでは毛利家に伝わる『毛利元就座備図』というものを中心にして元就の家臣団を紹介します。 下の図は、毛利家に伝わる『元就座備図』というもので、元就を中心にして家臣たちの席順を示したものです。江戸時代には、このような絵を床の間にかけて、先祖の功績を偲んだようです。 『元就座備図』には、何種類かあってその時々の席順と家臣の顔ぶれも異なりますが、下の図は吉田町歴史民族資料館蔵のものです。 |
毛利氏の家臣団は、以下のように分類される 一門 −元就の息子である吉川元春と小早川隆景、元就の娘婿宍戸隆家 親類衆 − 毛利庶家から発生した福原氏、坂氏、桂氏、志道氏、口羽氏、 譜代衆 −毛利氏に早くから臣従した被官や周辺の小豪族の児玉氏、赤川氏、井上氏、中村氏など 国衆 −熊谷氏、天野氏、阿曽沼氏、平賀氏、和智氏、三吉氏、山内氏など 国人領主として毛利氏と対等な関係を維持しながら、早くから毛利氏に合力した国人領主たち 外様 −尼子氏と大内氏に従っていたもの |