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第48回  烏帽子は古代ペルシャが起源か


写真は熊本城内に展示してある加藤清正公の兜

 武士が正装するとき 烏帽子を被りますが その烏帽子は 実は古代ペルシャに起源があるのでないかと思われます。 

  まずは栗本慎一郎氏です。 《シリウスの都 飛鳥》という本の中で 古代ペルシャ族の一派であるサカ族はとんがり帽子を被っている事実を指摘して、これはサカ族にとっての神聖なるシンボルである《鳥》を意味するものであるとしています。日本の古墳の埴輪にとんがり帽子を被った埴輪があるのは、サカ族との関係を示しているものと指摘しています。 氏によればこのサカ族こそ 蘇我氏のルーツであるということです。

  もう一人は 榎本出雲氏と近江雅和氏共著による《古代は生きている》です。
この本の中に天山山脈中のサカ族の古墳から出土した《黄金人間》の写真を掲載していますが それはサカ族の王子と考えられるものということです。 ここにその本の中の写真を掲載しておきますが、加藤清正港の兜によく似ていてびっくりします。
  また、この本の中で 近江氏は武士の頭をそり上げる風習の起源は 古代中国で北魏や隋などの王朝を樹立した遊牧民の鮮卑族の系統としています。 そう言えば 清王朝を樹立した 満州族が辮髪の風習を持っていたことを思い出します。


出典《古代は生きている》榎本出雲・近江雅和共著
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