薩摩紀行>
西郷隆盛の洞窟
写真は西南戦争の最終局面で西郷隆盛たちがこもっていた洞窟跡です。
 1877年2月西郷軍の東上をきっかけとして始まった《西南戦争》は、熊本城にあった鎮台を落とせず、敗戦へと転落していくわけですが、最終局面は、故郷薩摩の城山を舞台にして行われます。

 
1877年9月24日午前4時ごろ。西郷隆盛ら40人が立てこもる写真の洞窟のある岩崎口めがけて、政府軍の一斉砲火が始まります。
 覚悟を決めた西郷らは、自ら自決することなく、雨のように降ってくる砲弾の中を前進することで、政府への抵抗の意思を表現したのかもしれません。
 
しかし、ついに弾丸が太ももを射抜き、それ以上前進できなくなると、別府晋介に介錯を頼み、故郷の城山の露と消えていったのはご存知のとおりです。
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