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西郷隆盛 蘇生の家  鹿児島市

島津斉彬の手先として討幕運動の最前線で動いていた西郷隆盛に、大きな転機が訪れる。主君として師として慕っていた島津斉彬の突然の死である。
 天下の趨勢は井伊直弼が大老になるに及んで、急展開し攘夷派の弾圧、いわゆる安政の大獄が荒れ狂う。そのような情勢の中で朝廷と薩摩のニゴシエーターとして暗躍していた京都清水寺成就院の住職であった僧・月照も身辺も危なくなる。西郷は月照を薩摩に匿おうとするが、幕府に睨まれる事を恐れる薩摩藩は、西郷を支援するどころか、必死の思いで薩摩に逃げてきた月照に対して、薩摩藩からの追放を決定。国外追放とはすなわち死を意味していた当時、西郷は月照を呼んだ自分の責任も感じて、月照を抱いて錦江湾に入水自殺する。1858年11月16日。西郷は海辺にあるこの家で蘇生するが、月照は助からなかった。
 西郷にとってはこの後暫らくは奄美大島などに配流され、雌伏の時を過ごすことになる。
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