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安国寺  鹿児島県加治木町
 
安国寺は、足利尊氏にって国に一つずつ建てられた寺です。薩摩には、ここ加治木に建立されていました。
 島津氏が薩摩大隅地方を統一すると、島津義久は、飫肥(現在の宮崎県日南市)生まれの文之を薩摩に招聘し、安国寺の住職となります。
 文之は、《鉄砲伝来記》などの著書で知られていますが、幼少の頃から神童と呼ばれるほどの才能を示し、朱子学にも当代一流の才能を示し、薩摩の地に《薩南学派》と呼ばれる独自の朱子学の伝統を作り出していきます。
 廃仏毀釈によって、この寺も例外なく破壊されましたが、有志によって昭和初めに現在の姿に再興されたと言います。寺の一角には文之の墓があります。彼の墓は国の重要文化財に指定されています。

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