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千畳閣   広島県宮島

豊臣秀吉の命によって建立が始まった寺院です。当時、毛利氏の重臣でありながら、同時に秀吉側にたっても活動していた安国寺恵慶によって、工事の陣頭指揮がとられます。
 しかし、秀吉の死亡により、完成をみることもなく、今日に至っています。それだけ長期間に渡る建築工事だったと言えます。畳が千畳も敷けるというぐらい広いところからこの名がつけられています。
 寺という名目ではありながら、実質的には朝鮮渡海のための秀吉の居館、別荘という意味合いで建築され始めた一面もあると思います。ここから瀬戸内海が一望できます。昔の人はこういうところにも粋が感じられます。ただ造るだけでなく、借景という技術を至る所に使っていて、心憎いばかりです。これが文化ではないでしょうか。そういう先人たちの粋な計らいのおかけで、現在の私たちは、こうして観光を楽しめているわけです。
 写真は宮島が世界遺産に登録される以前に撮影したものですが、当時から外国からの観光客が多く、じっくりと見学していました。日本人の観光客で、じっくりものを見て回っている人々は少ないですね。文化とか、歴史とか、由来とかもう少し勉強する必要があるとつくづく感じます。わからないから、来てもどこがどういいのか、堪能できないので、次の場所にそそくさと回遊していくのかなと感じることがあります。過去とじっくり対話をする、歴史の時間の中に身をおいて、イメージするということが、どうも苦手のような気がします。観光地においても二種類の人々がいるなあと感じる次第です。



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