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木村城跡   広島県竹原市



木村城は、竹原小早川氏の居城である。
竹原小早川氏は、小早川氏四代茂平が小早川氏の領地を二分して息子たちに家督を譲ったことによって、本家の沼田小早川氏と竹原の荘園を領地とする竹原小早川氏とに大きく分かたれた。 以後1551年元就の三男で竹原小早川家に養子に入った隆景が沼田の高山城に移るまで約300年間竹原小早川氏の居城として使用された。
 竹原小早川氏は、ここを本拠に音戸の瀬戸や瀬戸内海方面に勢力を伸ばして、さらには中国との貿易も行っていた。 毛利元就が後年中国地方を制圧できた大きな力が水軍力であったが、これはひとえに小早川氏と瀬戸内水軍を配下にすることができたからである。
 木村城跡の近くには館跡と推測されている『手島屋敷』や、歴代竹原小早川氏の墓所もある。手島屋敷は、現在も末裔の方が住んでおられ、見事な石垣を見ることができる。






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