元就誕生のなぞ |
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毛利元就は、毛利弘元と福原広俊の娘との間に生まれた次男であることになっていますが、その誕生地については、郡山城内という説と福原氏の居城鈴尾城内という説の二通りがあります。元就に関する書物の中でも暗に郡山城内としているのがほとんどで、時に福原城内誕生の説もあるとの紹介をしている書物もあるくらいです。 福原氏の城跡の館跡とされている曲輪跡に、大正時代に元就誕生の碑が建立されているところを見ると、昔から元就誕生地については明確に確定されていないことを示唆していることになるのではないでしょうか。つまり、元就自身、そして隆元や、隆景など当時の人々も明確に知らなかったのではないのか。あるいは明確にしたくない事情があったのか。これは後日話題に取り上げる元就の母福原広俊の娘の墓所の所在と抱き合わせて考えると、なおいっそう元就の出生について釈然としないものを感じるのです。 |
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