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永福寺   広島県本郷町



永福寺は、安芸小早川家初代の茂平が建立した寺である。時期は1256年から1257年ごろとされる。
 茂平は源平合戦以来の源頼朝の側近の一人、土肥実平から数えて4代目にあたる。小早川の由来は、茂平が育った伊豆の土肥荘の早川の地名からきている。茂平は、この地の名を採り、小早川と名乗る。
 安芸の沼田荘に本拠を定め、この地の荘園経営に力を入れ、周辺地の開墾や市の形成など、その後の小早川氏発展の土台を作る。
 安芸小早川家は、茂平が子に所領を分割し、本家の三原小早川家と竹原小早川家とに大きく分かれていく。毛利元就の三男隆景が竹原小早川家の養子となり、その後沼田小早川家の家督も継ぎ、再び一本化されることになる。
 境内裏地には、小早川茂平の墓がある。 また寺には、毛利元就が新高山城に息子の小早川隆景を訪ねたおり、持参した釈迦涅槃図が収められている。



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