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極楽寺   広島県廿日市市



言い伝えによれば、極楽寺は、天平年間に行基によって開山されたという。聖武天皇による大仏造営のために全国を行脚していた行基が、厳島の山頂から不思議な光を見て、この山の霊木に千手観音を彫ったことに始まると言い伝えられ、その後弘法大師がこの観音を復興したとも言い伝えられている。
 史実的には平安時代後期か鎌倉時代初期の開山と推定されている。
 鎌倉時代から室町時代前期にかけては、この地方に派遣されてきた関東御家人の藤原氏によって庇護されていたと思われる。藤原氏が周防の大内氏に滅ぼされ、大内氏の支配権が毛利元就に受けづかれるに及んで、毛利氏の庇護するところとなったようである。
 現在残存している本堂は、1562年に毛利元就によって再建されたものである。
 
 極楽寺は、極楽寺山頂に建立され、ここから世界遺産の宮島方面が一望できる。また、宮島の大鳥居−宮島外宮である地御前神社−そしてこの極楽寺は、実は一直線上に配置しているのである。この事実は 1556年、広島工業大学教授坂田泉氏によって発表されたものである。では実際に地図を広げて検分してみよう。




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