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妙円寺  鹿児島県日置市

 妙円寺は、島津義弘の菩提寺です。
現在徳重神社が当時は妙円寺でしたが、明治の廃仏毀釈により、
妙円寺は徳重神社となり、その後、妙円寺は現在の徳重神社の近くに建立されます。
毎年10月には鹿児島市から勇壮な武者姿で歩いてこの妙円寺まで詣でる《妙円寺参り》が行われています。これは、島津義弘が関が原の戦いで壮絶な中央突破による退却で生還したことを顕彰して、江戸時代を通じて《郷中教育》の一環として伝統化したものです。薩摩藩の伝統は、全藩士の《コマンド部隊化》のようなもので、他藩の2.5倍ものサムライたちがランボーやシュワツルネッガーのようになることでした。それを伝統化し、鍛錬していく教育が《郷中教育》です。この伝統は《山坂達者》という表現のに表されているように、今でも鹿児島の教育方針の中に色濃く残されています。
 《妙円寺参り》も、島津義弘の関が原の奇跡的な退却劇も、《郷中教育》もすべて薩摩独特の武風の端的な現れと言えます。

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