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高杉城跡   広島県安芸高田市(吉田)



高杉山城は、毛利氏配下にあったと見られる高杉氏の居城跡であるが、この城跡が興味深いのは、幕末の志士高杉晋作のルーツとなっていることである。
 高杉晋作のルーツが毛利氏配下であることは、以前から言われつづけてきたことであるが、司馬遼太郎氏は、三次市高杉に所在する『高杉城』を高杉晋作のルーツと指摘されている。しかし高杉氏のルーツそのものはいまだはっきりしない。
 三次市の高杉城については、司馬遼太郎氏が言及されているので、実際に中国新聞にも記事で取り挙げられている。このことは、私が三次の高杉城を取材した際、高杉氏の子孫と言われている武田氏に直接話を伺った。
 ところがもう一つ高杉晋作のルーツが存在する。それが吉田町に所在する高杉山城である。ここは文字通り高杉氏を名乗っており、城跡には高杉晋作が高杉氏の第十三代目の子孫であることを示す碑が高杉晋作の子孫の方によって昭和10年に建立されているのである。こちらの方も、実際高杉晋作の子孫である高杉氏に案内され、私が話を伺った。
 現在の段階では、どちらの高杉城も高杉晋作と関わりを持っていると思われるが、高杉氏そのもののルーツがいまひとつはっきりしないので、なんとも言いがたい。
 高杉氏が祝職(はふりしょく)と言って、昔から神事と何らかの関係を持っていたのではないかと推測できる。この血筋が高杉晋作の中にも流れているように思われる。
 高杉晋作についての詳しい記事は、別項にまとめました。こちらです。(高杉晋作十三代目の碑が掲載してあります)
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